AI時代のSEO再考④ - もはやGoogleだけに頼れない――トラフィック戦略の再構築

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目次

  1. SEOの限界が見え始めた今、次に進むとき
  2. 「検索に見つけてもらう」前提が崩壊した
  3. 「見つけられる」から「届けにいく」へ
  4. 「戻ってきたくなる場所」を育てる
  5. 「AIに要約されない価値」を提供する
  6. トラフィック戦略の"再設計"が、競争力になる
  7. Web集客の新しい地図を描く時代

▼これまでの連載記事はこちら
AI時代のSEO再考① -検索トラフィックが激減している理由とは?
AI時代のSEO再考② -Google AI Modeとは何か?そして、何が変わったのか?
AI時代のSEO再考③ - Webサイトは搾取されている?AI時代の情報戦略とは

SEOの限界が見え始めた今、次に進むとき

2025年、私たちは明確に"次のステージ"に立っている。GoogleのAI Mode(SGE)の登場によって、従来の検索行動が大きく変わり、SEOによるトラフィック獲得のロジックは根本から揺らいでいる。

検索で上位に表示されても、クリックされない。記事が読まれなくても、情報だけがAIに吸収される。コンテンツが、流入やコンバージョンに直結しない――。

こうした変化に直面している今、私たちがやるべきことはただ一つ。Google以外のルートから、ユーザーとの接点を自ら築くことである。

本記事では、"脱SEO依存"のトラフィック戦略を実践的に紐解いていく。

「検索に見つけてもらう」前提が崩壊した

これまでのSEO戦略は、次のような前提で成り立っていた。

  • ユーザーは検索する
  • 自社のページが上位に出る
  • クリックされ、記事が読まれる
  • そこから資料請求や相談へつながる

しかし、GoogleのAI Modeによって、検索→クリック→読了→行動という"集客の導線"が途中で切れてしまうようになった。

特に、AIによって要約される情報提供型のコンテンツでは、以下のような問題が生じている。

  • ページの設計やCTAが反映されない
  • 情報の中身だけが抽出され、完結される
  • 出典としてのリンクが表示されても、クリック率は極めて低い

もはや「SEOを頑張れば集客できる」時代ではない。検索ありきの設計から脱却することが、あらゆるWeb施策に求められている。

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「見つけられる」から「届けにいく」へ

検索は「ユーザーが能動的に調べる」手段だった。それに対し、これから求められるのは、自社が能動的にユーザーと接点をつくることである。

その手段は、すでに私たちの身の回りにある。

チャネルの多様化こそ、脱SEO戦略の第一歩

チャネル 特徴・活用例
SNS(X, Instagram, LinkedIn) 発信型チャネル。リアルタイム性、拡散性が高く、直接的な接点が築ける
YouTube/Podcast 音声・映像はAIによる要約が難しく、没入型コンテンツとして差別化できる
メールマガジン/LINE公式 一度接点を持ったユーザーに、定期的に情報を"届ける"仕組みが構築できる
オンラインイベント/セミナー 一時的な注目を集めるだけでなく、参加者との関係性を築くタッチポイントになる
提携・外部メディア活用 業界メディア、ニュースメディアなどからの流入経路の多角化

SEOが「受け身の集客」だとすれば、これらは"攻めの接点設計"である。Googleに頼らず、自社の考え方・価値観・課題解決力を届ける仕組みを、複数のチャネルで持つことが重要だ。

「戻ってきたくなる場所」を育てる

単発の接点をいくら増やしても、それが"関係性"にならなければ意味がない。AI時代のトラフィック戦略では、「再訪」を前提に設計することが不可欠である。

たとえば以下のような仕組みが考えられる。

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