展示会営業、費用がネック?──都内中小企業向け“出展支援制度”活用のススメ

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費用面の不安を解消する、2つの出展支援制度とは?

東京都内の中小企業が販路拡大を目的として展示会に出展する際、出展費用の一部を助成してもらえる制度があるのをご存じですか?
東京都および公益財団法人東京都中小企業振興公社が提供している2つの制度を活用すれば、出展コストを抑えつつ、効果的なプロモーション活動が可能になります。

本記事では、以下の2つの助成制度についてご紹介します:

  • 展示会出展助成プラス
  • 市場開拓助成事業

1. 展示会出展助成プラス

制度概要

「展示会出展助成プラス」は、東京都内の中小企業が展示会出展時に必要な費用の一部を助成する制度です。経営基盤の強化や販路拡大を目指す企業にとって、非常に有効な支援策です。

助成対象者

以下すべてを満たす都内中小企業が対象となります:

  • 「中小企業活力向上プロジェクトアドバンス」または「同プラス」の経営分析を受けていること
  • さらに以下のいずれかに該当すること
    • 所定の証明を受けた企業
    • 売上が前期より減少している企業
    • 直近期に損失を計上している企業

助成対象経費

  • 展示会参加費(出展小間料、資材費、輸送費)
  • EC出店初期登録料
  • 販売促進費(印刷物制作、動画制作、広告掲載、サイト制作・改修費)

助成額と助成率

  • 助成限度額:150万円
  • 助成率:2/3以内

申請期間

2025年4月から2026年1月までの間に全10回の申請受付期間が設けられています。詳細な日程は、東京都中小企業振興公社の公式サイトをご確認ください。

2. 市場開拓助成事業

制度概要

「市場開拓助成事業」は、成長分野や評価認定された製品・サービスをもつ都内中小企業を対象に、販路開拓の支援を行う制度です。国内外の展示会出展や、プロモーション活動の費用を一部助成します。

助成対象商品

以下いずれかに該当する製品・サービス等:

  • 東京都や公社から評価・認定・支援を受けた製品・サービス
  • 「イノベーションマップ」の支援テーマに該当するもの

助成対象経費

  • 展示会等参加費(小間料、資材費、輸送費、通訳費)
  • 販売促進費(EC出店初期登録料、サイト制作・改修費、印刷物・動画制作、広告掲載費)

※注意点:「展示会等参加費」は必須で、「販売促進費のみ」の申請は不可。

助成額と助成率

  • 助成限度額:300万円
  • 助成率:1/2以内

助成対象期間

2025年10月1日〜2026年12月31日(最長1年3か月以内

助成制度を活用する3つのポイント

① 複数の展示会で使える(市場開拓助成事業)

1回の申請で、複数の展示会(国内・海外・オンライン)に使える柔軟な制度です。

② 販促費もカバー

展示会の出展費用だけでなく、印刷物・Webサイト・動画・広告などの販促ツール制作も助成対象になります。

③ 電子申請で手続きもスムーズ

両制度ともに、電子申請システム「Jグランツ」を使ってオンラインで申請が可能。申請業務の負担も軽減できます。

まとめ:コストを抑えて、展示会出展の成果を最大化するチャンス

東京都が提供するこれらの助成制度は、展示会という販路開拓の重要な機会を、低コストかつ高効率に活用するための強力な後押しとなります。

制度ごとに対象企業や助成内容、申請条件が異なるため、まずは自社に合った制度を選定し、早めの準備が成功の鍵です。

「展示会出展はしたいがコストが気になる…」という企業様は、ぜひ一度、助成制度の活用をご検討ください。

展示会出展の助成制度、うちの会社は対象になる?

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