「フットインザドアの法則」、営業の現場で活用したことはありますか?これは、小さな依頼から始めて、最終的に大きな成約につなげる心理テクニック。
営業DXの普及により、データを活用した戦略が求められる中、このアプローチは顧客の心理的ハードルを下げ、信頼関係をスムーズに築くのに有効です。
本記事では、フットインザドアの法則を営業にどう応用するか? を解説。
✔ 小さな承諾を引き出す方法
✔ 商談へと自然につなげるステップ
✔ 営業DXでさらに効果を高める手法
実践しやすい具体例も紹介しているので、ぜひチェックしてください!
フットインザドアの法則とは?
フットインザドアの法則は、心理学者ジョナサン・フリードマンとスコット・フレイザーによって1966年に提唱されました。「最初に小さな要求を受け入れた人は、その後の大きな要求も受け入れやすくなる」という心理的な現象です。この法則は、セールスやマーケティングにおいても非常に効果的とされ、多くの企業が採用しています。
例えば、企業がアンケートに答えてもらうなど、まずは簡単なお願いを顧客にすることで、後の商談や契約提案につなげることが可能になります。段階的に依頼を進めることで、顧客側の心理的な負担が少なくなるため、信頼関係を築きながらアプローチすることができます。このような心理効果を活用することで、営業活動における接触方法を改善し、成約率を向上させることが期待できます。
営業にフットインザドアを活用するメリット
フットインザドアの法則を営業活動に応用することで、以下のようなメリットが得られます。
信頼関係の構築がスムーズ
小さな依頼から始めることで、顧客との距離が自然に縮まります。顧客に対して「無理強いされていない」と感じてもらえるため、結果として長期的な信頼関係の構築が容易になります。
顧客の心理的ハードルが低下
最初に小さな依頼をして、それを受け入れてもらうことで、顧客の抵抗感が下がり、次のステップへの移行がスムーズになります。大きな要求を最初から提示するのではなく、段階的に進めることで顧客が自然に受け入れやすくなるのです。
リードナーチャリングが進行
段階的なアプローチにより、見込み顧客を徐々に育成し、購買意欲を引き出すことが可能です。見込み顧客が何度も「承諾」する経験を重ねることで、最終的な契約に対する心理的な抵抗が軽減されます。
これらのメリットを活かし、営業DXと連動して顧客アプローチを最適化することで、成約率の向上が期待できます。
フットインザドアの活用方法 ステップバイステップの提案
フットインザドアの法則を実践に移すためには、段階的な提案の流れを設計することが必要です。具体的には以下のようなイメージです。
1. 小さな承諾から始める
まず、顧客に対して負担の少ないお願いから始めましょう。例えば、製品のパンフレットを確認してもらったり、簡単なアンケートに回答してもらうなど、最初の一歩は気軽に応じられる内容であることが重要です。この小さなアクションが、顧客の心理的な抵抗を下げる役割を果たします。
2. 徐々に次のステップへ誘導する
最初の承諾を得られたら、少し進んだ提案を行います。例を挙げると、「もう少し詳しく知りたい方向けの無料ウェビナーに参加してみませんか?」といった形で、顧客に次のアクションを促します。このように段階的に進めることで、顧客が安心して前向きに検討できる環境を整えます。
3. 最終提案で大きな要望につなげる
フットインザドアの法則では、小さな承諾が積み重なることで、最終的な大きな要望が受け入れやすくなります。想定されるケースとして、複数回のアプローチを経て、最終的にメインの契約提案を行うことで、顧客も「納得して契約に進んでいる」と感じやすくなります。信頼関係ができているため、大きな要求も受け入れられやすくなるのです。
フットインザドアを活用した最適なアプローチ
上記の「ステップバイステップの提案」を踏まえて、実際のアプローチ方法について例を挙げて紹介します。