予定の通知が多すぎて困っていませんか?
私たちは日々多忙なスケジュールに追われています。商談の準備や訪問予定、社内会議など多くのタスクを抱えながら、つい「あの予定を忘れてしまった!」という経験をしたことはありませんか?
GoogleカレンダーとSlackを連携させても、デフォルトではすべての予定が通知され、かえって重要な情報を見逃してしまうことも。
本記事では、この課題を解決し、特定の予定だけを通知する方法を解説します。自分にとって本当に必要な情報だけをタイムリーに受け取ることで、重要な予定を確実に把握し、業務効率を劇的に高めることができます。
通知が多すぎるデフォルト設定
GoogleカレンダーとSlackを連携すると、スケジュールのすべての予定がSlackに通知されます。これにより、以下のような課題が発生することがあります。
- 不要な予定(例:個人的な予定や会議のリマインダー)まで通知されてしまう。
- 大量の通知に埋もれて、本当に重要な予定を見逃してしまう。
この課題を解消するには、Google Apps Script (GAS) を使い、特定の予定だけをSlackに通知する仕組みを構築します。たとえば、「商談」「訪問」など営業担当者にとって重要な予定だけが通知されるように設定します。
GoogleカレンダーとSlackを連携して通知を送る準備
Slack アプリ の作成
1. Slack APIにアクセスし、「Create an app」ボタンをクリックします
2.「From scratch」を選択します
3. アプリの名前とSlackで通知するワークスペースを入力し、「Create App」をクリックします。
4. Slackアプリへの権限を設定します。Slack API画面左側のメニューにある「OAuth&Permissions」をクリックします。
5. Scopesの項目にあるBot Token Scopesに以下の3つの権限を追加します。
- chat:write
- chat:write.public
- chat:write.customize
6. Slack API画面左側のメニューにある「App Home」をクリックし、App Display Nameの「Edit」をクリックします。
7. 次の画面で、アプリの名前を自由に決めて入力し「add」をクリックします。ここで設定した名前がslack通知の際に表示されます。
8. 作成したアプリをSlackにインストールをします。Slack API画面左側メニューの「Install App」をクリックします。
9. 権限をリクエストする画面に遷移しますので、「許可する」ボタンを押下します。
(※この部分は組織の設定によって変わります。設定によっては、インストールのリクエスト画面が表示され、リクエストが許可された後に「slackに追加」というボタンが表示されるケースがあります。その場合「slackに追加」をクリックするとインストールボタンが表示されます)
10. インストールが成功したら、Bot User OAuth Tokenの値をコピーして控えておきましょう。
Google Apps Script(GAS)の設定
Googleカレンダーの特定の予定をSlackに通知するために、Google Apps Script(GAS)を活用します。以下の手順で、GASにコードを貼り付け、設定を行いましょう。
1. スプレッドシートの準備
まず空白のスプレッドシートを開き、「拡張機能>Apps Script」のメニューをクリックします。
開くとコードのエディタ画面に遷移し、デフォルトで以下のようなコードが表示されています。このコード(1〜3行目)をすべて削除してください。
2. GASのコードをコピペ
初期表示されている1〜3行目のコードを削除した後、以下のコードをコピーして貼り付けてください。その際、以下の3箇所については、ご利用の環境に合わせて修正を行ってください。